コラム

2008/01/31

情熱あふれる新社長、求む(茨城・MK)


▼柔軟な発想と企画力、熱意あふれる「新社長」を求めますー。茨城県ひたちなか市を走るローカ

ル鉄道「茨城交通湊線」(14・3㎞)の対策協議会は、今年4月に発足する第三セクターの社長公

募を先週締め切った。任期は1年で、更新制。鉄道事業での経験・性別は問わない。企業の再生や活

性化に熱意と責任感をもち、優れたリーダーシップを発揮できることが条件。年棒は、社会保険など

を含めて700万円程度

 

▼厳しい経営が続いている湊線は近年、存続問題で揺れてきた。しかし昨年10月、県、市、運営

する茨城交通㈱が平成20年度以降も存続させることで合意。茨城交通が鉄道部門を分社化し、市が

出資することで第三セクターとして生まれ変わり、走り続けることになった

 

▼また、20年度から5年間に行う約5億4000万円の設備投資に対して国の補助を活用するこ

とや、国の補助対象とならないエンジンオーバーホールなどについても、県と市が補助を行う制度を

創設し、事業者の負担を軽減することも決定。今年4月の新会社発足へ準備が進められている

 

▼さらに対策協議会では、「市民鉄道」として地域に愛される会社とするため、新会社の名前も募

集した。もっか公表にいたっていないが、将来性をイメージするネーミングが期待される

 

▼新社長希望者は、800字程度の自己アピール文と、「湊鉄道線の再生・活性化のため、どのよ

うに運営していきたいか」をテーマとする1200字程度の小論文を提出。書類審査や面接を行い、

今年2月には新しい経営トップが決まる予定だ。どのような人物が社長となるか、そして舵取りをす

るか注目したい。(茨城・MK)

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