コラム

2008/01/17

見習いたい人達(群馬・HM)


▼尊敬する人は?などと聞かれると構えてしまい答えにつまる人が多いのではないか。しかしちょっと見習いたい人、この人みたいになりたいと感じる人なら出てくる。筆者の頭に浮かんだのは、昨年日本ボクシング界でフライ級を華やかに飾った2人の選手

▼昨年3月に4度目の挑戦でWBAタイトルを獲った坂田健史選手。同様に7月、後に亀田騒動で一躍時の人となった内藤大助選手は、17度連続防衛中だったタイの英雄ポンサクレック選手を倒してWBCタイトルを獲得した

▼坂田選手は初めての世界戦が印象深い。2回にチャンピオンのアッパーを浴びアゴを骨折。しかし、根性で12ラウンドを戦い抜いた。結果は僅差で破れたがアゴをぶっくりと腫らしながらも前に出続けた姿は忘れられない

▼一方の内藤大助選手。やはり初挑戦の試合を紹介したい。敵地で挑んだこの試合はフライ級世界最短記録となる34秒でのKO負け。インターネットで「日本の恥」とまで書き込まれ、一時は家を出ることもできなくなったという。しかし3度目の世界戦。内藤選手は因縁の相手ポンサクレック選手に対し、ジャブを使わない変則的なスタイルでリズムを崩し、打ち合いの末に試合を制した。内藤選手はこの試合で年間MVPと最高試合の2冠に輝いた。2人に共通するのは、辛抱に辛抱を重ねた末に栄光を掴んだ点。その姿勢には学ぶべきところが多い

▼新しい1年が始まった。大きな目標を掲げるのもいいが、ちょっと見習いたい人のまねをしてみる1年にするのもいいかもしれない。筆者は、この2人のようなガッツを持って1年を乗り切っていきたいと思っている。(群馬・HM)

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