コラム

2008/01/29

雨の降りそうな日に告白を(茨城・NI)


▼通説だが、初恋とは「甘酸っぱい思い出」や「空を飛べそうなくらい気持ちが高鳴る状態」などが一般的ではないだろうか。しかし恋の感じ方や想いは無限大であり、とても自由で創作的だ。そして私たちは必ず恋をする

▼先日、『恋空』という映画を観た。以前、映画の原作となった美嘉さんの携帯小説『恋空』を読んで感動した。そのためか、比較的スムーズに映画版『恋空』ワールドに入り込むことができた。率直な感想は主人公演じる美嘉(新垣結衣)の「淡く切ない想い」とヒロ演じる(三浦春馬)の「果敢無い恋」を描いた作品だったように思う

▼淡い感じを心に保ったまま映画を観終え、家に帰ろうと映画館を出る。すると今にも雨が降ってきそうな空の色と香りがした。足早に商店街を歩き始めると、一組のカップルが幸せそうに会話をしている場面に出会った。まさに映画のワンシーンそのものだ

▼テレビのドラマなどで「恋人たちが高層ビルの屋上で夜景を見ながら食事」なんてシチュエーションを観ることがよくある。これには効果的に恋人たちの心を揺さぶる魔法が隠されているに違いない。文字通り俗説だが、魔法の正体には気圧の変化が関係しているといわれる。ロマンチックな説で若い筆者の世代では実に興味深い

▼気圧が高まると交感神経が刺激され気持ちが昂揚する。さらに天気が崩れ、気圧が変化する雨の時に愛を告白すると成功率が高くなるというものだ。この機会に初恋の気持ちを思い出して『雨が降りそうな時』に大切な人へ愛を伝えてみてはいかがだろうか。恋愛のシチュエーションはいつだってドラマチックだ。(茨城・NI)

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