コラム

2008/02/04

聞きたくないせりふ(茨城・KM)


▼明治安田生命保険が発表した「2007年子供の名前ランキング」によると、男の子の名前で最

も多かったのは「大翔(ひろと、はると、やまと、など)」女の子が「葵(あおい)」だった。読み

方では、男の子が「ユウト」、女の子では「ユイ」「ユナ」がトップとなった

 

▼子供の名前には夢や願いを込める。名前に使われている漢字の人気を見てみると、男の子のトッ

プは「太」、女の子のトップは「美」となっており、いずれも以前から高い人気を維持している。男

の子には、スケールが大きく、たくましく、女の子には、美しく可愛らしく成長してほしいという、

命名者の深い願いが込められている

 

▼ところで文部科学省の2006年度「子どもの学習費調査」によると、幼稚園から高校まで私立

学校に通った場合の学習費総額が計15年間で平均1678万円。すべて公立に通った場合(平均5

71万円)より約3倍も多く、特に小学校では、私立が公立より4倍以上も学習費がかかることが分

かった

 

▼保護者の収入で見ると、公立小学校は年収が1000万円以上の親は17%、私立小学校は61

・1%となっている。公立中学校に通う生徒の場合、年収1200万円以上の家庭が学習塾にかける

費用は27万1000円、年収400万円未満では9万8000円と2・8倍の差

 

▼昨今「中央は景気が上向きと言われているが…」「地域間格差が…」「業種間格差が…」などと

言うコメントを良く耳にする。子供の教育の世界にまで広がる格差。子供の口から「○○君の家と僕

の家には格差が…」なんて、夢も希望も無いあきらめのせりふを聞く日が来てしまうのだろうか。(

茨城・KM)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら