コラム

2008/02/13

通学路の安全と公共事業(埼玉・AO)


▼年度末になると、紙面上では新年度の予算の話で持ちきりだが、小学生を抱える家庭では、新年度の通学班や信号での旗当番、通学ルートの話題が出てくる。少子化ゆえの問題と、公共事業費削減のあおりを受けた問題が介在している

▼少子化が進んでいるため、通学班の編成が難しいと、地区役員は言う。エリアで分ければ編成はできるが、6年生がおらず、5年生や4年生が班長。6年生はいるがそのほかは3年生以下で、班長がいない時など心配といった低学年のみの班。はたまた、低学年しかいない状態が発生する。だから、上手く組み合わせて、均等化させるんだけど…と毎年役員さんは苦労しているようだ

▼親も信号での旗当番は大変。昔は2カ月に1回ぐらいだったと聞いていたが、今では2週に1回程度のローテーション。15家庭に満たないエリアでは、1カ所の旗当番と言えど、回数が増える。これも、少子化の弊害か

▼ただ、目下最大の問題は、通学路。途中に片側歩道の橋がある。一昨年、未設置側歩道を設けるため、橋脚整備を行った。地元では、すぐにでき上がると思っていたが、いまだに上部工事が進んでいない。要点箇所の歩道が整備されれば、交通安全上からは、大きく効果があると思うのだが、なかなか思うようには進まないようだ。県も整備に向けた努力はしているのだろうが、何かあってからの対応では遅すぎる。子供が交通事故で亡くなった後に、片側歩道ができたのでは…

▼選択と集中。ない袖は振れないのだろうが、ない袖こそ振るべきではないだろうか。後手に回れば、その分誰かがツケを払う事になるのは明白だ。(埼玉・AO)

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