コラム

2008/02/14

日本の道路を再考(群馬・HI)


▼「日本のドライバーは怖くないのですか?」。群馬県高崎市で英会話学校を営むポトツキダニエルさんは、日本の道路に大きな不満を持っている。夜間における道路の見えにくさだ。夜間、街灯のないところは、一体どこまで道路なのかわからない。歩道が整備されていないところは、いつ人が飛び出してくるか恐怖感をもってハンドルを握るという

▼「海外の道路では、道路反射材が道路上の車線に等間隔で設置されており、走行しなければならない車線がしっかりと認識できた」とポトツキダニエルさんは言う。日本の道路は、市街地や主要幹線道路などをのぞいて、多くの道路が夜になると真っ暗になり、自動車のヘッドライトだけが頼り

▼自動車の運転は、運転者個人の判断に委ねられるところが多い。そうならば、判断材料となる道路の標示にもっと配慮すべきだと訴える。「高齢ドライバーも増え、視力の落ちる人も今後、さらに増える。こうした人には、夜間、運転を控えている人も多い。それは、夜間の道路の見えにくさが可能性を奪っている」と指摘した

▼ポトツキダニエルさんは、4月に幼稚園を開園する準備を進めている。日本を永住の地に決め、自らが理想とする幼児教育に取り組もうとするとき、身近な生活道路が危険では、これまで信じていた『日本は安全』との認識も「?」が付いてしまう

▼道路の役割を説明する時、血管に例えることができる。人・モノを運ぶ道路は、細胞に必要な栄養や酸素を運ぶ血管と同じ。命ある限り、血管に休みはない。しかし、夜になると、通行に支障があるの道路では、経済の血管とは言い難いのでは。(群馬・HI)

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