コラム

2008/02/21

今こそ知恵を絞るとき(山梨・SA)


▼会社帰りの冷え込んだ寒い夜に、とあるスーパーへ缶コーヒーを買いに飛び込んだ。ふとお菓子売り場に変わったチョコレートを発見した。それは焼酎入りだった

▼ブランデー入りのものは聞いたことがあるが、菓子売り場に「焼酎」という2文字に思わず目が止まった。アルコールにはなぜかあまり縁のない筆者ではあったが、ついつい興味本位で衝動買いをしてしまった。ふと考えてみれば、お酒を飲めば体は温まるか…と、知らず知らずに体は本能で温かくなるモノがほしかったことと、体は正直なものである

▼「あたたまること」の身近なものと言えば、今石油価格が世界的に高騰を続け、各家庭へ経済の打撃が増す一方である。数年前の米泥棒ではなく石油泥棒が出没するほどだ。平成19年12月末現在において、近所のガソリンスタンドではなんとレギュラーガソリンが158円。このままでは、日本人初の160キロの球を投げる投手を見るよりも早く、1リットル160円の時代を迎えてしまいそうだと思った

▼そんな世界規模となってしまった経済状況のあおりを受けてか、ホームセンターでは湯たんぽの売上げが伸びているようだ。湯たんぽという名を聞いてとても新鮮だったが、冬には抜群の快適グッズだ。お湯を温めて布団の中を暖めるというとてもシンプルな品で、先人の考え出した省エネルギー生活の知恵である

▼冬において「あたたまる」行為は、生活の中で生き抜くための必須行為である。石油という名の魔法の水を頼りにしていた製品が多く出回っている現代社会。湯たんぽに習って魔法を使わずに、知恵を使って暖を求める方向にシフトしなければいけない。(山梨・SA)

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