コラム

2008/02/27

4月からメタボ診断(埼玉・YQ)


▼先ごろ、厚生労働局長から各都道府県知事に対して、「特定健康診査・特定保健指導」の周知徹底を図る旨の通知が出された。この4月から実施される「特定健康診査・特定保健指導」、いわゆるメタボ診断である

▼すでにメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の名称は市民権を得ており、お腹が少しでも出ようものなら、喜んで「メタボ」を名指しされる。これは本来不愉快な愉快な現象なのだが

▼メタボ診断基準は「男性85?以上、女性90?以上」とする腹囲を国内基準に設定。その基準を超えた上で、血圧、血糖値、血中脂質の値のうち2項目が基準を上回ることで判定される。メタボを放置すると糖尿病など生活習慣病になるリスクが高くなるため、来年度から健診と保健指導が始まる

▼ただし、この数値は若者にはあまり関係ないようだ。むしろ栄養不足がたたり、逆に骨粗しょう症、気胸といったダイエットなどによりかかる病気が横行している

▼骨粗しょう症は骨の量が減り、骨がもろくなる病気で、閉経後の女性や高齢者に多いが、若い女性の過激なダイエットにより、近年患者も増えている

▼一方、気胸とは突然胸の中で穴が開き、空気が胸腔内に漏れて肺が圧迫されて縮んでしまう病気。突然激しい胸の痛みに襲われ、息苦しさや咳などの症状を伴う。自然気胸は、背が高く痩せ型の若い男性(10代〜20代)に起こりやすい傾向にあるそうだ

▼三島由紀夫氏は生前、「フランス語を覚えるのと胸囲110?になるのは、どちらが難しいかといえば甲乙つけがたい」と言っていたそうだ。太りすぎと痩せすぎ、「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」。 (埼玉・YQ)

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