コラム

2008/03/31

改めて母のすごさを痛感(新潟・YY)


▼先日、帰宅すると母が「きょう一日でこれだけ出来た」と子切れで作った巾着袋を5、6枚見せてくれた。表地と裏地を別々の布で縫い合わせ凝った作りだ。しかし一見キレイに仕上げているようだが、手に取りよく見てみると縫い目がちょっと雑だ。思わず、やり方さえ教えてくれれば筆者のほうが「キレイに作れる」と言ってしまい、次の日曜に2人で作る事に

▼日曜日、それぞれ朝の仕事を終えてから巾着袋を縫い始める。普段、裁縫はボタン付け程度しかしないので返し縫いで丁寧に縫うのはかなり大変だ。しかし大きな事を言ってしまった手前、手は抜けない。モタモタしているうちに母は扇を入れる巾着を1つ作り終えてしまった

▼昼近くになり、筆者が袋脇の直線2本を縫う間に母は「今日は市の日だから」と買いものに出かけた。帰りには近所の手芸店に立ち寄り、巾着用の紐を買い、お茶までご馳走になってくる。そして家に戻り作った巾着に紐を通し終えると、今度はお昼の支度を始めた

▼お昼を食べ終え、また2人でチクチク縫い始める。筆者は慣れない作業で肩が凝る。巾着袋の口部分の表地と裏地を縫い合わせている間に母はまた1つ巾着袋を完成させてしまう。そして「夕食の買出しに行ってくる」と今度はスーパーへ出かけた

▼夕方になり、2人それぞれ一日の成果を確認する。5時間座り込んで筆者が仕上げた巾着袋はただ1つだけだった。時間をかけた分だけ出来は良いと思うのだが、母はあれだけ動きながら4つも仕上げてしまったのだ。ちょっとくらい縫い目が雑でも、一日であれだけの仕事をこなせるあなたはやっぱり凄い!(新潟・YY)

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