コラム

2008/03/28

泰然とした大人に(茨城・KK)


▼若者よりも大人、それも老人のほうがキレやすい?歳を取ると、誰もが穏やかで、もの静かになるというのは思い込みに過ぎないのだろうか。「いつまで待たせるんだっ!」先日も郵便局で初老の紳士が窓口の職員を怒鳴りつける光景を目の当たりにし、あぜんとした

▼近年の携帯電話やインターネットの普及は我々の生活を一変させた。ネットワーク機器はとどまるところを知らず進化を続けている。「もう、これ以上、便利にならなくて結構だ」ー今年50歳になる筆者など、この先それについて行けるだろうか。さらに世代が上がればなおさらかも

▼コンビニやファーストフード店などのマニュアル化された接客には違和感を感じることも少なくない。数年前、パソコンの電話サポートで、汗をかきながら懸命に質問した際、担当者のあまりに無機質な対応が信じられなかったことを思い出す。確か、少々腹立たしくもあった。時代の変化についていけない老人がキレるのは案外そんな時なのだろうか

▼作家で俳優でもある中谷彰宏氏が某雑誌のインタビューで「大人のマナー」には?こうしたほうがお洒落になる?してはいけないことはしないーの2点を挙げた。子どもは「○○してはいけない」と教えられて育つ。しかし「それは禁止ですよ」と言われないのが大人というものだと

▼いい歳をした大人、老人がトラブルを起こす。そんな不適応行動は社会が良くない方向、高齢者に優しくない方向に回り出していることを暗示しているのかも。しかし、多分に不愉快であっても、キレたりせず泰然と受け流すーそれが、お洒落な大人というものだろう。(茨城・KK)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら