コラム

2008/04/07

再認識したい専門紙の休刊(埼玉・SW)


▼競馬専門紙「ホースニュース馬」が、2月19日付版をもって新聞の発行を休止した。新聞社が新聞を刷らないということは、収入源を断たれたも同然で事実上の倒産である。最近は競馬人気の低迷やスポーツ紙の競馬面拡充、インターネットの普及などにより、売り上げも低迷していたようだ

▼先日、埼玉県・浦和競馬場へ行く機会があり、同紙をみかけた。紙質も悪く、内容も他紙と比べて薄いような気がした。それに、予想者数も少なく「この新聞社は大丈夫なのか」と冗談交じりに思った。とはいえ、突然の休刊に驚きを隠せない

▼埼玉県では、入札制度改革を推進している。1000万円以上の工事については、19年度40%、20年度70%と段階的に拡大し、21年度から全面実施する。また、20年度からは1000万円以上の清掃、警備などの庁舎管理業務についても原則一般競争入札を導入する

▼本紙埼玉版では、建設関連業者から寄せられたアンケートや意見などを踏まえた「ケンセツ自論公論」を展開。手前味噌だが好評を得ている。建設業者の回答をみると、一般競争に対していろいろな考えを持っているというのが読み取れた。一方、設計・コンサルタント業者に対するそれの結果は、建設業者と比べ総じて「対岸の火事」と捉えている結果だった

▼今回の休刊騒動は、出版関係に携わるものとして、とても対岸の火事とは思えない。今後も、有益な情報を読者の皆様に提供できるよう、気を引き締めて仕事をしていかなくてはいけないと痛感した。これは弊紙に限ったことではない。建設業界であれば、市民、県民に評価される仕事が求められる。(埼玉・SW)

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