コラム

2008/04/08

身近で小さな取り組みから(茨城・MK)


▼レジ袋が約8割減りましたー。茨城県ひたちなか市内のスーパー19店は、ことし2月からレジ袋の有料化(1枚5円)を開始。市が1カ月経った結果をまとめた。それによると、平均で81・5%の人がレジ袋を「辞退」。市では当初、80%を目標にしていたため、順調な滑り出しとなった

▼筆者も、対象になっているスーパーで買い物をしたが、精算時に「レジ袋はお持ちですか。お持ちでなければ1枚5円です」と聞かれた。その時は、有料になる前にもらっていたレジ袋を持っていたので断ったが、周囲の人の話では、大方の人が「マイバック」や有料化前のレジ袋を使っているようだ

▼有料化したのは、地球温暖化防止対策のため。軽くで便利なレジ袋だが、作るのには大量の原油やエネルギーが使われる。一部はリサイクルされているが、最終的には大部分が焼却処理されている。そのため同市では、有料化にすることで少しでも削減につなげようと、県スーパーマーケット協会に協力を依頼。理解を得て事業として展開することが決まり、スタートした

▼市によると、有料化した19店舗の昨年1年間のレジ袋使用枚数はなんと約2300万枚にも及ぶ。レジ袋の平均の重さは約7・6gのため、目標の80%を削減すると年間140tのごみ減量になるというものだ

▼しかし、市全体のごみに占めるレジ袋の予想混入量は、わずか約0・6%。80%削減を達成したとしても、約0・2%の減にしかならない。だが、温暖化防止という大きな目標を達成するのも、身近で小さな取り組みの積み重ねが大事だ。筆者も可能な限りレジ袋を「辞退」したいと考えている。(茨城・MK)

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