コラム

2008/05/26

少ない自転車保険(新潟・SS)


▼不安定なガソリンの価格に後押しされ、2台ある我が家の車のうち使用頻度の低い筆者名義の車を手放した。自転車通勤をしているので、自転車だけの保険に加入しようと、各保険会社のHPを調べた。しかし自転車の保険はほとんど掲載されていない

▼数ある保険会社の中からようやく1社「自転車総合保険」の文字を見つけるも、残念ながらその詳しい中身については一切掲載されていない。資料を請求すると、送られてきたのは、パンフレットをコピーした様なお粗末な紙が1枚だけである

▼保険料は年間3000円程度と自動車の保険に比べればかなり安いのだが、損害賠償上限が2000万円と少々心もとない。結局知り合いが教えてくれた、アウトドアメーカが販売する野外活動保険がハイキング等事故のほかに、サイクリングも補償対象で損害賠償の上限が1億円と上記より安心できるので保険料は高めだが加入した

▼新潟支局近くに最近共有された自転車通行環境整備モデル地区の自転車道を見てみると、距離は500m程でまだまだ短いが、歩行者と自転者が分離されているので安心感がある。始まったばかりのインフラ整備だけではなく、ヘッドフォンの着用禁止やヘルメットの着用推進など少しずつではあるがモラル向上にむけての運動も進んでいる

▼しかしながら、増加するであろう自転車の利用や事故と反比例するかのように、自転車に関する保険については、パンフレットやHPから姿を消している。おそらく商売にならないというのが現実なのだろうが、気軽にそして安心して利用できる自転車保険のメニューと普及を期待して止まない。(新潟・SS)

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