コラム

2008/06/30

楽しみな復刻商品(山梨・SA)


▼休日の午後、あまり空腹に近くのスーパーに駆け込んだ。その日は少し風味や容姿が凝ったこだわりのインスタントラーメンが食べたくなった。足は自然とカップ麺がそろうコーナーへ。なぜか懐かしく感じるパッケージのカップ麺が目に入った

▼明星食品が昭和52年に発売しためん吉シリーズの「どんぶりくん」と、昭和55年に販売していた「うまかめん」。昔、どこかで見たことのある赤と黄色の派手なパッケージだ。2点とも思わず手に取りレジに走った。この2点、商品ロゴや見た目も当時のまま。現代のカップ麺に比べると小ぶりでボリュームには物足りなさが感じられるかもしれないが、きっと販売当時に一度はこの味を堪能し、名前を聞いて懐かしさを感じる人は多いはず

▼このほか復刻している商品は数多い。カップ麺のほかにもコンビニなどでは、コカコーラなどの飲料水は販売当時の姿である瓶のスタイルのものや、お馴染みのグリコプリッツ、ビスコなどのお菓子などが多い。時代を超えて復活し、過去にヒットした商品が現代によみがえり、店頭に並んでいる姿に懐かしさを覚えるばかりでなく、なぜか新しい雰囲気を感じるから不思議である

▼温故知新という言葉もあるが、過去に販売していた商品を知らない世代には新商品にほかならない。復刻する商品は、その当時の時代背景や、生活文化などを象徴して生まれてくるものである

▼文明の進んだ昨今に生きる私たちとはいえ、日々商品を作り、販売したものを、これからの未来の人々が復刻し、新たな商品として受け入れられてもらえたら素晴らしいことだ。本物は残ると言うことだろう。(山梨・SA)

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