コラム

2008/06/25

生活と環境の優先順位(埼玉・YW)


▼私たちの普段の穏やかな生活は当然壊したくない。それと同時に全人類のお金で買えない宝、豊かな地球環境も当然壊したくないというか、生きていく中でかけがえのないものだ。二者択一は困難、しかし共存共栄も年々困難になりつつある

▼これは全人類に突きつけられた重い課題である。しかも検討する時間も少なく、近い将来厳しい選択を強いられそうだ。傍観者にならず向き合わなくてはいけなと強く感じている。先般、埼玉県庁は温暖化対策で温室効果ガス削減を進めるべく、温暖化対策推進条例を制定した。県民はもとより全国のテレビでも取り上げられ物議を醸している

▼省エネ家電製品普及、乗用車を複数利用する事業者への環境負荷低減の義務付けは良いことだろう。さらには生活スタイルを見直そうと、コンビニエンスストアなどに対して24時間営業自粛、ネオンサインの消灯要請を検討するということが盛り込まれている

▼つまり、私たちは夜型生活に慣れ、地元のコンビニエンスストアに入ると「ホッとする」人も多い。名前のごとく便利で、いざという時に役立つことから現代人の生活にフィットしていると言っても過言ではない。それに、事業者であるコンビニエンスストアに対して条例で強要できるのかということも多くの議論を呼び、ビジネスと地球環境という図式になりつつあるようだ

▼私たちは便利な生活に甘え、享受しすぎている面も多分にある。しかし便利な店舗をも必要としていることも確かで、ライフスタイルかエコという心の綱引きが続く。二者択一が迫られるかもしれない。人類は環境を配慮し存続させたいもの。(埼玉・YW)

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