コラム

2008/07/08

国内発の商品に期待(茨城・HN)


▼ノートパソコンの市場競争が既存カテゴリーの中でしのぎを削るなか、低価格のミニノートPCが最近、話題を呼んでいる。台湾のパソコンメーカーASUS(アスース)が発売した「EeePC」(イーピーシー)を皮切りに、日本ヒューレット・パッカードが「HP2133Mini-NotePC」を発表

▼しかし、そのカテゴリーのなかに、国産の主要メーカーから発表されたものはない。理由の一つとなっているのが、価格設定。もっとも安いもので4万円台を切る商品もあるなか、従来の国産の主要メーカー商品は、高性能の高価格PCが基本。低価格をうたった商品は印象にない

▼いくらノートパソコンが安値になってきているとはいえ、より小型化した商品を作るとなれば、その分のコストがかかるというもの。それを、外国産であるミニノートPCは、液晶やストレージ(記憶装置)などで工夫することにより、低価格化を見事に実現している。国内の主要メーカーにとっては、ミニノートPCの進出で苦戦を強いられている状況だ

▼一方、国内の主要メーカーが、国外に進出して好調な業種がある。それは建設資材メーカーである。ドバイや中国、韓国、シンガポールなど、需要がある海外に鉄鋼メーカーやセメントメーカーが輸出し、これが好調。日本の高性能で安全な製品が、海外に受け入れられているのだ

▼PCの場合、部品の供給を国外ブランドから輸入している状況のため価格設定に難しい部分はある。しかし、ミニノートPCについても、後手に回っている状況ではますます厳しくなるばかり。建設資材のように、国内発となる高品質な商品開発に期待したいところだ。(茨城・HN)

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