コラム

2008/07/23

地球の将来を考えて(茨城・SI)


▼2050年までに温室効果ガス半減をー。この長期目標を世界全体で共有するべきとの方針を宣言し、幕を閉じた北海道洞爺湖サミット。歴史的第一歩との一般的な評価もあるようだが、何とも具体性・実現性に欠ける印象は否めない。地球の存続は、50年先よりも5年後、10年後の取り組みに掛かっている

▼今年は環境イヤーの様相を呈し、茨城県内でも環境への取り組みが加速している。6月には、エコドライブの一層の普及啓発を図ろうと、バスやトラックなど運輸団体をはじめ経済・行政の関係団体が「いばらきエコドライブ推進協議会」を発足。各種事業所における推進リーダーの育成や、エコドライブセミナー・キャンペーンなどを展開する

▼同協議会によると、県内企業の社内教育や県民への普及啓発、実践によりエコドライブの活動拡大を期待している。運転の際、ふんわりアクセルで11%程度の燃費を改善。10分間のアイドリングストップで130CCの燃料が節約できるとしている

▼これらエコドライブの効果として、CO2削減にはじまり、燃費向上、事故低減、さらに地球温暖化防止や大気汚染防止につながる。地球にも財布にもやさしく、ドライバー一人ひとりの小さな心掛け、取り組みの認識と実施の継続が最も重要となる。身近なこと事から始めたいものである

▼関東地方も梅雨開けを間近に控え、連日、真夏日を記録。この時期に公共施設の駐車場などで、エアコンを掛けながら休憩を取る姿も良く見かける風景ではある。しかし、近い将来、そんな光景も見られなくなる日も来るにちがいない。決して他人事ではない、身近な問題だ。(茨城・SI)

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