コラム

2008/08/18

現場を変えるケロガード(新潟・SS)


▼建設関係のHPで見たことのある、カエルの形をしたかわいらしいバリケードをついに工事現場で発見した。実物を目の当たりにするとかなりインパクトがある。名前は『ケロガード』といい、蛍光の緑色をした体に目の部分がリフレクターになっている。雑貨屋さんの軒先に置いてあってもなんら違和感のない、かわいらしさである

▼北海道の会社が考案したもので、現在大変人気があり、北海道から全国に増殖中とのこと。他にサルをまねた『サルガード』というのもある。危険を認知しやすい色は黄色や赤といわれているが、この蛍光の緑はかなり認識しやすい。特にアスファルトの黒っぽいイメージがある道路工事では見栄えがする。保安用品に蛍光色というのはあまり無かったので、道路工事に必要となるバリケードにこのような味付けをするのはアイディアだ

▼この愛嬌のあるカエルだが、子供達が見たら喜ぶだろうし、道路工事の渋滞でイライラしている人が見たら怒りも収まるかもしれない。なにより重機が動き回り、少々怖いイメージのある工事現場の雰囲気が変わる

▼販売価格を比較してみると従来の樹脂性のバリケードに比べ約4倍とかなり割高になっている。しかし、リースにしたとしても、それなりのコストはかかる。大切なのはコスト以上の効果をあげていることだ

▼少しでも利益を考えなくてはいけない企業に、コストがかかっても、このカエルを現場に置くのは、現場のイメージを良くしたいという思いからだろう。無駄な工事の代表と思われている道路工事のイメージを変えてくれる足がかりになればいい心からと思う。(新潟・SS)

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