コラム

2008/08/21

日本のイメージ(埼玉・YW)


▼スモウ、スシ、マンガに地下鉄に派手なメークの女性に隣には着物姿のおしとやかなご令嬢。さまざまな伝統文化を育みかつエネルギッシュに生まれ変わる経済産業大国である

▼このくだりは筆者が会員になっているルフトハンザドイツ航空の会員誌で「日の出る国へようこそ」という日本の国を紹介した記事。つまり欧州はもちろん、世界どこでも一般的な日本へのイメージなのだろう。さらに高層ビルもあれば神社仏閣など古き良き木造建物も大事にし、共存している国とある

▼あながち間違いではない。まちについて聞かれると、おそらく筆者も世界最先端の文化と技術が駆使されたまちづくりと情緒あふれる佇まいの町並み、勤勉で教育水準が高く(昨今は必ずしもそうとは言えないが)比較的経済的にも余裕があるーと説明するだろう。もう1つ重要なことは、島国で一部異論もあるだろうが単一民族で宗教的な面は仏教徒であることを付け足さなくてはならない。なぜなら世界では民族と宗教が重要であるからだ

▼世界の紛争地を見ると、皆民族間の争いと宗教戦争、もしくは貧困からくるものであることは疑いがない。それと幸か不幸か島国である。宗教にしろ文化にしろ外からくる余地は、一時代の宗教弾圧でも分かるように少なかったと言える

▼島国だからこそこじんまりと、一種独特の伝統と文化を育んでこれたのだろう。これが欧州のように国境線がどこに引かれているのか分からない地域では、よくも悪くも混在した文化が成立し、特徴と決め付けることは困難といわざるをえない。日本の独特なイメージ、それは島国が生んだとはいえ伝統だ。(埼玉・YW)

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