コラム

2008/09/01

集中豪雨に備えを(新潟・YY)


▼突然の集中豪雨による予期せぬ災害が相次いでいる。7月下旬の北陸から近畿地方にかけて発生した集中豪雨による神戸市灘区都賀川の突然の増水や、8月上旬に関東地方で起きた東京都豊島区の下水道管を突如襲った激流。いたいけな子供を含めた尊い命が奪われた

▼新潟県においては平成16年7月13日に発生した7・13水害が思いだされる。集中豪雨により三条市を流れる五十嵐川と見附市・旧中之島町を通る刈谷田川の堤防が相次いで決壊するなど、死者15名を出す史上まれにみる大惨事となった

▼筆者もその日の朝、所用で自宅から隣市の三条市に車で出向いたのだが、途中国道が冠水し、土手沿いの道に迂回を迫られ渋滞の中を走ることになった。昼近くになっても続く豪雨に不安になり、近くの三条市役所に道路状況を確認に行くと、すでに市災害対策本部が設置され、職員が慌しく情報収集に追われていた

▼翌日には見慣れた隣市の風景が一変してしまっていた。膝までの泥水に浸かるといった、ニュース映像として見てきた水害が、突然現実味を帯びて色を増した。筆者自身に水害による被害はなかったが、それはただ運がよかっただけなのかもしれない

▼突然の雷鳴とともに雨が激しく降り出す。驚いて家中の窓を閉めて回る。そんな集中豪雨に今夏は何度か見舞われている。まるで熱帯地方のスコールのようだが、これも地球温暖化の影響なのだろうか。とはいえ、突然の集中豪雨による被害と誰もが常に隣合わせといえる。日ごろから洪水ハザードマップなどを活用し、水害に備えることが肝心だ。対岸の火事ではすまされない現実だ。(新潟・YY)

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