コラム

2008/09/08

自転車で走ることの楽しさ(東京・JI)


▼自転車が多い。それもスポーツタイプの自転車をよく目にする。その格好は共通している。体に密着した派手なシャツと短パンを身に着け、流れるようなデザインのヘルメットとサングラス。休日に車を走らせていると、こうしたスタイルの中年男性に多く出会う

▼自転車はガソリンなどの燃料を使わないため、エコロジーである。さらには肉体の鍛錬にもつながる。つまりは昨今の環境ブーム、健康ブームそして原油高の経済事情にマッチする。それ以上に風を切る爽快さが人気の理由のようだ

▼自転車を趣味とする著名人といえば、個人的にはロックグループ『RCサクセション』の忌野清志郎氏が浮かぶ。彼の愛車「オレンジ号」が盗まれ、そして無事発見されたことは有名な話だ。また新たに国土交通大臣に就任した谷垣禎一氏も自転車を趣味とする。谷垣大臣は「自転車の活用は中心市街地の活性化につながる」と語っている

▼自転車の走る場所は車道と決まっている。しかしスピードが遅いため車の流れには乗れず、邪魔者扱いで幅寄せをしてくるドライバーもいる。暴走する車の横を走るのは極めて危険である。国交省では自転車専用道路の整備推進を検討し取り組んでいるが、全国で快適に整備されるまではまだまだ時間がかかりそうである

▼自転車に乗って、人々はどこへ向かうのか。肉体の限界に挑むべく、競争意識たっぷりのファッションでひたすら走り回るのも良いが、楽しみ方はもっと多様で自由がよい。弁当をリュックに詰め込んで、河原までのんびりとサイクリング。このぐらいのゆとりを持った気軽さもあって良いだろう。(東京・JI)

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