コラム

2008/10/31

赤い糸を手繰り寄せ(茨城・KM)


▼新垣結衣さんが今月15日に発売したCDのタイトルは「赤い糸」。コブクロの名曲をカバーした。そもそも「赤い糸」とは、将来結ばれるべき男女は、小指と小指が運命の赤い糸で結ばれているというもの。北宋時代(960年〜1127年)の中国で書かれた「太平広記」にある「定婚店」という話に由来する

▼その「赤い糸」を手繰り寄せようと、夜な夜な(時には昼も)日本各地で合コンが繰り広げられている様子。王様ゲームをはじめとするさまざまなゲームを展開。交流を深め、相手を見定める

▼交流を深めると言ってもしょせんは初対面である。当然だが第一印象の大切さと席順が重要な要素となってくる。この席順の救世主となる「ザ・セキガエ」を、奈良先端科学技術大学院大学の学生ベンチャー企業「ホープフル・モンスター」が開発したのだ

▼仕組みは?参加者が近くに座りたい第1〜3希望を選び、携帯電話のメールで「ザ・セキガエ」に送信?全員の希望に最も近い席順をサーバーが計算し、携帯に座席表を返信する。男女5人ずつが横一列に向かい合って座る場合、約100万通りの席順があるが、98%以上の確率で第1〜3希望の異性が自分の正面に座る席順をはじき出せる

▼「赤い糸」も携帯電話を使って手繰り寄せる時代になった。しかし、手繰り寄せてからは自分次第。自分の言葉で、相手の心をわしづかみにしなければならない。「あなたなら、どんな言葉を使いますか」。ちなみに「女性が合コンで言われたい殺し文句ランキング」1位は「今日(合コン)に来て良かったなぁ」だそうだ。悲喜こもごもな世界である。(茨城・KM)

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