コラム

2008/10/15

海外進出も一考(本社・YO)


▼JBL(日本バスケットボールリーグ)が先月開幕し、日本人初のNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)プレイヤー、田臥勇太選手が今季所属するリンク栃木ブレックスが東芝ブレイブサンダースに敗れた。田臥選手は、11得点、4アシストの成績を残した

▼田臥選手は、能代工業高校時代に高校総体、国体、全国高校選抜を3年連続で制し、史上初の9冠を達成。そうした実績を引っ提げ、NBAの2004〜2005シーズンでは、フェニックス・サンズの開幕選手に登録されている

▼またMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)は、1964年に村上雅則氏がサンフランシスコジャイアンツに入団し初のメジャーリーガーになった。NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)では福藤豊選手が2005年にロサンゼルス・キングスと契約、翌年日本人選手として初めてリンクに立った

▼スポーツ選手の海外進出は著しいが、建設産業界はどうなのだろう。国土交通省が行った地方・中小建設企業海外進出調査によると、無作為に抽出したアンケート対象1万社のうち840社が答え、25社が海外での請負実績を持ち、85社は海外建設事業に関心があるという。課題としては、言語の問題、現地特有の法制度への対応などと答えている

▼21年度概算要求では、最大5%に及ぶ公共関係事業費の削減も示唆されるなど、建設投資は落ち込む一方。様々な課題も予想されるが、地方・中小建設企業にとっての海外進出は、生き残るための有効な戦略となりえるのだろうか。新しい市場として拡大していけるよう大いに期待している。(東京・YO)

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