コラム

2008/10/21

理解深めたい公共事業(茨城・KK)


▼交差点に右折レーンを設置したところ、それまで約1100mもあった渋滞がほぼ解消…。これは、茨城県土木部が作成した冊子『シリーズ なるほど公共事業』に出てくる事業効果だ

▼冊子は、公共事業の大切さを県民に少しでも理解してもらおうとまとめたもので、なぜこの事業が必要だったのか、事業を行ってどういう効果があったのかを紹介。写真やグラフ、数字などを多用し、冊子を見る人がより具体的に事業効果をイメージできるようにしている。2年前から作成を始め、このほど3回目をまとめた

▼シリーズは道路、河川、下水道、まちづくりなどのテーマに分け、それぞれの事業を簡潔に説明。冒頭の事業のほかにも「鹿島灘海岸で行った全国初の粗粒材養浜は従来工法の半額で大きな効果」「JR友部駅橋上化と自由通路の整備で駅北地区から駅へのアクセスが約22分から約4分に短縮」などを解説している

▼事業効果だけではなく、改正建築基準法の円滑施行のため県が行った建築確認手続き対策などソフト面での取り組みもPRしている。2年前、全国的に問題になった「鳥インフルエンザ」対策では、地元建設業者が行った処理活動の社会貢献活動にも触れている

▼残念ながら公共事業に対する国民の理解度は、まだまだ浅いのが現状だ。そして、この小冊子の作成も小さな取り組みかもしれない。だが、このようなことを少しずつで継続していくことこそが、公共事業への正しい認識をもってもらうことにつながっていくだろうと確信している。小冊子の内容は県土木部のホームページにも掲載されているので是非ご覧になってほしい。(茨城・MK)

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