コラム

2008/11/04

家計に響く石油乱高下(山梨・TH)


▼近くのスーパーマーケットへ買い物に行ったときの話である。購入するものが決まり、レジに並んだ。会計が終わり、定員と目があったとき、「レジ袋は有料になります」と言われ、1円を財布から差し出した。その定員に「レジ袋は2円になります」と言われ、恥ずかしい思いをした。周りを見渡せば、買い物客はマイバックを持参していた

▼山梨県内のスーパーでは6月30日から、107店舗で無料配布を中止した。県ノーレジ袋推進連絡協議会が調査したとこと、約1カ月間の来客のマイバック持参率は83・7%にのぼった。これにより、一般家庭63世帯が1年間に排出する二酸化炭素量相当の326トンを削減できたと試算

▼レジ袋1枚の製造に必要な原油量を基に換算すると、容量200リットルのドラム缶723本の原油削減につながった。今後は、ホームセンターなど他業種への参加を要請するという

▼さらに、今年の原油高謄は野菜にも影響した。富士北麓地域のある村では、経費負担も重なり、農家の採算が取れないことから、廃棄処分した。輸送費や段ボールなどの資材費の経費も昨年に比べ約4割上昇。このため、利益はほとんど見込めず赤字の農家も多かった

▼山梨県内のレギュラーガソリン平均小売価格は、9月上旬178円10銭。前週と比べ1リットルあたり5円70銭ほど安くなった。そして10月下旬では143円。しかし、また何時高騰するのか分からない。レジ袋有料化や野菜の廃棄などの社会現象は、原油の乱高下も影響している。環境のため、マイバックの購入を呼びかけたい。財布のためにもおおいに心掛けたいところだ。(山梨・TH)

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