コラム

2008/11/17

人のために尽くすこと(山梨・TH)


▼心温まる話題だ。山梨県内にある宝飾メーカーが、10月の乳がん早期発見強化月間に合わせて、キャンペーンのシンボル「ピンクリボン」をモチーフにしたジュエリーを開発した。その売上金の6%を、がん撲滅活動に取り組む団体に寄付するという

▼最近、山梨日立建機の感謝祭が行われた。社長の雨宮氏は、世界中で積極的に地雷除去活動を進めている人物だ。感謝祭では、普段めったに見ることの出来ない地雷除去機が展示してあり、運転席に座って見ると、余りにも大きく、アニメ「機動戦士ガンダム」に乗っている気分である

▼以前、同氏の講演を聞いた時の話である。地雷除去活動を始めたきっかけは、カンボジアで地雷の被害に合った人と出会った事、その姿を見て衝撃を受けたという。帰国後すぐに会社を説得し、プロジェクトチームが立ち上がった。現在では、世界6カ国で56台の地雷除去機が稼動している

▼地雷被害者の40%は子どもである。被害が多いのは(1)身長が低いため地雷の爆撃を受けやすい(2)地雷を警告する看板の字が読めずに地雷原に入ってしまう(3)おもちゃに似た地雷を手にして被害を受ける事も多いーなどが挙げられている。同じ子を持つ親として複雑な気持ちだ

▼雨宮氏が講演で言っていた「何事も一生懸命やりなさい。勉強ができなくてもいいから人のために生きなさい。思いやりの心を持ちなさい」という母親からの言葉が印象に残っている。さらに、「技術者はものづくりの挑戦者、根源は人づくりである」という言葉も。大きな事はできないが、身近なことで人に尽くせるようになりたいと考えた。(山梨・TH)

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