コラム

2008/12/05

偉大なる「感謝」の力(茨城・KS)


▼先月のマイナビABCチャンピオンシップで優勝し、史上最年少プロ優勝の記録を打ち出したゴルフ界の新星、石川遼選手。飛ぶ鳥を落とす勢いの彼であるが、アマチュア時代の昨年5月に行われた「マンシングウェアオープンKSBカップ」での優勝コメントで、「応援してくれた人、キャディ、両親、家族、すべての人に『感謝』したい」と話したのを鮮明に記憶している

▼また欧州のお家芸であるフェンシングで、北京オリンピック銀メダリストとなった太田雄貴選手は森永製菓への就職会見の際、涙を流しながら「支えてくれた大勢の方に『感謝』したい」と語った。感謝の心には偉大な力があると思えてならない

▼歴代の偉人たちもそうである。松下電器(現・パナソニック)の創業者で経営の神様・松下幸之助氏。京セラとKDDIを設立した実業家、稲盛和夫氏。93年から連続で高額納税者トップ10入りした銀座・丸漢の斎藤一人氏など、彼らは共通して「ありがとう」という感謝の言葉の大切さを強く説いている

▼「ありがとう」は漢字で表記すると「有難う」。文字通り、あることが難しい、滅多にないということである。クレームや悪口を言われたときにも言うことで、「これは有難いことなんだ」と前向きに捉えていける。すると相手はその器量の大きさに魅力を感じ、今度は味方となり支えてくれるのかもしれない

▼そのうち敵がいなくなり、本当の「無敵」状態となるのであろう。殺伐としている現代。少しずつでいい。良いこと、悪いこと、嬉しいこと、悲しいこと…、森羅万象すべてを受け入れ、「ありがとう」を発していきたい。(茨城・KS)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら