コラム

2009/01/14

あの頃より今を(新潟・TH)


▼インドで70歳の女性が体外受精で妊娠し、世界最高齢で女児を出産した、というニュースが話題を呼んだ。出産した女性は結婚後50年以上、子どもに恵まれなかったため、不妊治療で受精卵を移植したという。70歳という年齢を考えると並大抵な出産ではなかっただろう。しかし、彼女にして見れば子どもを授かるのにも歳の問題ではなかったのかもしれない

▼父親になった72歳の男性にしても「大家族で親戚らが一緒に暮らしているため、高齢での子育てに何ら問題はない」と嬉しそうに話しているという。何ともポジティブな夫婦である

▼それに比べ筆者は最近、街で若者を見ると「あの頃はよかったなー」とか「若いっていいなー」などと言う言葉を並べ、ため息ばかりついている。年々傷の治りが遅くなってきたことや、体にヒシヒシと伝わってくる重力の問題などがネガティブにさせるのかも。どうしようもないことだと解っているハズなのに

▼先日、結婚適齢期を過ぎた親しい友人が「最近、ちょっとお気に入りが」と一言。「テニスの錦織圭くん(18歳)」と目を輝かせて嬉しそうに話す。ついこの間まで「ゴルフの石川遼くん(17歳)」と言っていたハズだ。この人も歳をモノともせず、確実に今を楽しんでいる。あの頃はよかったなーなんて昔のことや他人をうらやんでばかりいる筆者とは大違いだ

▼歳ばかりを気にしてネガティブになっていた自分に、このニュースとミーハーな友人が大切なことを教えてくれた気がする。歳なんか気にせず、あの頃より今を楽しめるように、いろんなことに目を向けチャレンジし、人生を謳歌したいものだ。(新潟・TH)

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