コラム

2009/01/16

ニューディル的な予算を(茨城・KM)


▼『明鏡国語辞典』を発行する大修館書店は、全国の中高生を対象に国語辞典に載せたい言葉や意味、例文を募集した「第3回『もっと明鏡』大賞みんなで作ろう国語辞典!」の結果を発表。物事に対する熱心さを表す【ガチ】など10点が最優秀作品となった

▼電車内でイヤホンから音漏れしている男性【シャカオ】や、自分の子供のことを思うあまりに周囲が見えなくなってしまう親(モンスターペアレンツ)を略した【モンペ】、好きな人と携帯でメールをすることを指す【指恋(ゆびこい)】、乙女心を持っている男性【乙男(おとメン)】なども入選した。中高生の意見は鋭い

▼笑えるようで笑えない言葉も入選している。【老働】は、「定年を過ぎたおじいさんが年金だけでは生活をまかなえず、働くこと」と説明されているほか、総理大臣が代わること(チェンジ総理)を意味する【チェンソー】もある。同情も含まれているようで、なぜかもの悲しい

▼「チェンソー」ならぬ「チェンジ」を掲げたオバマ次期大統領は、250万人の雇用確保・創出のための経済再生プランを掲げた。ルーズベルト大統領が行ったニューディール政策(事業を行うことによって、雇用の場を作り、所得を上げる)に近い計画のようだ

▼麻生総理は経済活性化のため、定額給付金の支給を明言しているが「効果は薄いだろう」との専門家の声も多い。派遣切り捨てやリストラの嵐が吹き荒れる昨今、日本もニューディール政策に近い経済対策が必要ではないか。予算に限りはあるが、市町村レベルからのアプローチも可能と思われる。各首長の英断、来年度の予算編成に期待したい。(茨城・KM)

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