コラム

2009/01/22

次世代に残るモノ(東京・YO)


▼昨年9月、アメリカの有名俳優、ポール・ニューマンが死去した。映画俳優に加え、カーレーサーや実業家、慈善家など幅広い顔も持っていた。初の主演作は「傷だらけの栄光」。ロバート・レッドフォード氏と競演した「明日に向かって撃て!」スティーブ・マックィーンと競演、そして多くの俳優がクレジットに並ぶ「タワーリング・インフェルノ」など数々の名作品が思い出される

▼毎年、アメリカの映画芸術科学アカデミーが映画関係者に贈るアカデミー賞では、「熱いトタン屋根の猫」で初めて主演男優賞にノミネート、その後「ハスラー」や「評決」などでノミネートされたが受賞はならず。1986年「ハスラー2」でついに主演男優賞を受賞し、オスカー像を手にしている

▼多くの俳優や劇作家などを排出した、アメリカの俳優養成所アクターズ・スタジオでは、ジェームス・ディーンやのマーロン・ブロンドと同期だったのは有名な話だ

▼世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約に基づく世界遺産には、世界各地の構造物も登録されている。エジプト「メンフィスとその墓地遺跡−ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」やトルコ共和国「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」などは、現代の技術を持ってしても困難な工事になるだろう

▼映画作品、そして世界遺産等々。これらは人類にとってかけがえのない貴重な財産だ。ジャンルは数多くあるが、それぞれが後生に永く引き継がれる違いない。よく言われる社会資本はどうだろうか。次の世代に何を残すのだろう。近年の流れでは危ぶまれるが、このままで良いはずはない。(東京・YO)

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