コラム

2009/02/18

夜空を見上げて(埼玉・AO)


▼今年は、世界天文年2009だそうだ。かのガリレオ・ガリレイが、初めて望遠鏡を夜空に向けたのが1609年。ここから天文学が始まったということだろう。400年も前の話だが、日本ならば徳川幕府の初期、2代将軍秀忠と大御所家康の2元政治の時代だ

▼また、7月には奄美大島北部やトカラ列島、屋久島などで皆既日食が見られる。ぜひとも体験したいものだが、九州よりもさらに遠い地域。なかなか行くのは難儀である。長生きして2035年9月2日の北陸、北関東などで見られる皆既日食まで待つことにしよう

▼多くの人は、仕事や家事等に忙殺され、ゆっくりと夜空を見上げる余裕など無いかも知れない。今なら、3連星で中天に瞬くオリオン座、恒星では最も明るいシリウスが夜空を彩っている。もっとも、どこでもきれいに星が見えるわけでもなく、都市部やその周辺では、見える星も限られたもの

▼筆者は高校時代に地学部天文班に所属していた。ペルセウス座流星群の観測に行った野辺山の星空はすばらしかった思い出がある。さらにはキャベツ畑の真ん中で、星空を見上げる。満天の星、そして流星群。星が降るとはよく言ったものと感心させられたものだ

▼世界天文年に関連しては、国内でもさまざまなイベントが企画されている。1月4日には、ぐんま天文台でオープニングイベントが行われた。今後は、金星観測キャンペーンや、精密復元されたガリレオの望遠鏡発売。4月以降には書店に天文・宇宙の本が並ぶ「星空ブックフェア」など目白押し。この機会に、星空を見上げて宇宙に触れてみてはいかがだろう。(埼玉・AO)

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