コラム

2009/03/04

お金の重さについて(埼玉・TN)


▼漫画・はじめ人間ゴンの骨付き?ギャートルズ肉?が2月9日肉の日に限定発売。こんな記事を見かけた。ギャートルズは、架空の原始時代の原始人たちが繰り広げる日常を描いた園山俊二氏原作のギャグ漫画。筆者も小学生の頃、テレビでよく見ていたのを覚えている

▼この漫画の中で、もうひとつ特徴あるアイテムがある。巨大な石の貨幣だ。フリー百科事典のウィキペディアによると、このように使われる巨大な石の貨幣は、漫画の世界だけで歴史上存在しないと書いてあった

▼ただオセアニアにこのような巨大な石の貨幣は実在するものの、人間が持ち運ぶものではなく所有権だけが移るものだそうだ。現実の貨幣は携帯電話やパソコンのように軽量化が進んだからではないが、経済が発展した結果、その使い安さが一層進んでいる

▼昨年秋に発生したリーマンショック以降、世界的な経済危機は今だに回復の兆しは見えていない。日本では多くの企業が派遣社員を解雇し、全国でおよそ100万人いる製造業の派遣・請負労働者は、今年3月末までに40万人、あるいはもっと大規模に失業するという試算もある。今後経危機をどのように対処して回復させるのか―興味は尽きないところだ

▼漫画の中に出てくるお金は大きく重いが、現実は軽く使いやすいもの。しかも先進国では、小切手をはじめ、手形、株式、社債など貨幣が介在しない信用が経済生活の中で大きな役割を果たしている。単なる決済手段として使われ始めたお金が、学問になり主義の違いから国を分割するなど歴史上大きな存在を示してきた。その価値の重さは決して軽くないはず。(埼玉・TN)

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