コラム

2009/03/23

トラブル回避へ冷静慎重に(茨城・MK)


▼過日、自分が口座を持っている銀行から突然、電話が掛かってきた。何事かと思ったら、電話の数日前に口座から引き出した額が通常よりも少し多かったため、その本人確認だ―という。「最近は、口座を巡るトラブルや事件が多いものですから」との説明。やはりそうなのかと実感した

▼茨城県消費生活センターによると、平成19年度に同センターに寄せられた相談1万5099件のうち最も多かったのは、フリーローンやサラ金など「お金」に関することで、2142件。複数の金融機関から多額の借金をして返済が困難になる多重債務の相談が多いという。厳しい世相を反映している数字といえまいか

▼一部地域で始まった定額給付金についても、すでに詐欺まがいの行為が発生している。総務省によると、同省の職員などを装った不審な電話や個人情報の問い合わせなどがあるという。そのため同省では、定額給付金に関する注意点として?市区町村や総務省などがATM(現金自動預払機)の操作をお願いすることはない?ATMを自分で操作して他人からお金を振り込んでもらうこともできない?市区町村や総務省などが「定額給付金」のために手数料などの振込を求めることはない―としている

▼これらのトラブルに巻き込まれないためには、冷静にかつ慎重に対応することが大切だろう。消費生活センターでも、妙に親しげなコトバやウマイ話には十分注意するよう呼び掛けている

▼そして「困ったな」「おかしいな?」と思ったら、家族や友人、最寄りの消費生活センターに相談することが大事になる。手口は巧妙である、多いに注意したい。(茨城・MK)

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