コラム

2009/04/13

それぞれの夢を実現(山梨・TT)


▼先月3月15日、オレンジ色のフライトスーツに身を包みんだ若田光一さんが、日本人初の宇宙ステーションへの長期滞在に飛び立った。順調な打ち上げを伝える映像に、通勤途中のサラリーマンが拍手を送り、また、多くの子供たちが宇宙飛行士に憧れた瞬間だったかもしれない。連日流れる経済状況悪化や殺人事件の暗いニュースが続く最近では、久しぶりに「夢」を描かせる話題だった

▼筆者も幼少期は、何にでもなれる気がして、色々な「夢」を持っていた。大きな夢を持てば持つほど大人に誉められた。しかし、学校の成績で評価される年頃になると、少しずつ夢をなくし、実現させることに必要な勉強さえ、やる気を無くしてしまっていた

▼今年3月25日、宇宙航空研究開発機構は、2015年までの国際宇宙ステーションの運用に対応するため、同ステーションに搭乗する2名の日本人宇宙飛行士候補生を発表した。喜びの気持ちを伝える彼らの言葉には、日々を真剣に真面目に生きていたからこそ、そこに新たな夢が生まれ、チャンスを掴み実現することが出来たのかもしれない―と痛感した

▼昔、どこかで見た「人類は小さな夢から大きな夢まで、心に抱いては、その実現に向けて科学を発展させてきました。あなたが抱いた夢も、時代の変化する中で、大きな転換期を迎えるときがやってきます。」ふとこんな一節を思い出した

▼世の中を大きく発展させるような大きな出来事を起こせないまでも、それぞれの夢を描いて、それを信じて真面目に行動することにより、確かな実感が持てるのなら、筆者にもその必要があると考えさせられた。(山梨・TT)

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