コラム

2009/04/23

国民食カレーの魅力(群馬・II)


▼先日、グリーンカレーなるものをカレー専門店で食べた。日本独特のカレーにはない色合いだったが、専門店がつくるカレーなのでおいしかった。そのほかのカレーを見てみたが、さまざまな色合いや香りがする。世界は広いと変な所で感心してしまった

▼本場のインドでも主食となるものが北インドでは、ナンやチャパティとなどのパン類で、南インド産の米が原料となっている。当時、植民地だったインドからイギリスに渡ったことから考えると、南インド系列のカレーだったのだろう。日本に広まったのは、南インド式なのかもしれない

▼日本のカレーは、イギリス料理として紹介され、その後独自の進化を遂げたものだ。イギリスには、大衆料理として日本のカレーによく似たカリーアンドライスという料理がある。この料理に類似したものが日本に伝わったのだろう。更に、日本からハワイ、台湾などにも広まっている

▼カレーは、具材や形を変えて世界に広まった。それだけ魅力的な料理だったのだろう。主食に合わせられる料理というものは、数少ないのではないだろうか。多くの場合が米かパンに2極化されているように思える。日本では、カレーパンやスープカレー、カレーラーメンなどさまざまな主食と合わされ食されている。カレーは、まだ発展する余地のある料理なのではないだろうか

▼時代や地域によって流行廃りがあるが、カレーは長い年月を国民食として愛されてきた。これは、他国の料理を国民食となるまで昇華する日本の国民性と考えられる。まだまだ、世界中に多くの料理がある。今後も国民食として加えられていくことだろう。(群馬・II)

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