コラム

2009/05/12

地物で景気回復を(茨城・HN)


▼茨城県などで限定発売されていたコカ・コーラシステムのご当地缶コーヒー『ジョージア マックスコーヒー』が、ことし2月から全国展開された。同商品は昭和50年から茨城県と千葉県で、昭和53年からは栃木県などでも発売されている

▼ダイエットブームで無糖、微糖の缶コーヒーが主流となる中、やみつきになる甘さと練乳100%のまろやかさで根強い人気を獲得。大方の流れと逆の路線を30年以上も貫き、全国エリアまで拡大されることになった。?茨城人?の筆者にとって、ご当地缶コーヒーが全国区にまで広がったことは、とても喜ばしい

▼セブン&アイ・ホールディングスのグループ企業、ロビンソン百貨店(埼玉県)が昨年11月に企画した「茨城県推奨品うまいもんどころフェア」では、県産を中心としたリンゴ、トウモロコシなどが飛ぶように売れた。これらの商品は、どれも、?ザ・ランドオーナーズサークル(茨城県古河市)が販売した商品

▼同社は地元建設業者3社が立ち上げた農業法人。公共事業縮小で行政が業者へ業種転換や合併を導こうとするなか、逆に同社は難しいとされる異業種への進出を果たした。その建設業者が、地元代表として地場産品を全国に広めているのだ

▼みんなが同じ方向を向いていると?つい自分も?というのが日本人の特性。だが、こんな時代だからこそ、「同じ流れから逆行してみる」「疑問を持ってみる」「違った見方をしてみる」といった感覚が大切。マックスコーヒーと?ザ・ランドオーナーズサークル。両者には、そんな姿勢と視点が感じられる。地元発のものが景気回復に一役買っている。(茨城・HN)

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