コラム

2009/05/14

にわか建設ラッシュ(埼玉・HS)


▼さいたま支局の周辺がマンションなどの建設工事で大変な事になっている。道路を挟んで50mも離れていない場所に大手ゼネコンが施工する14階建て・73戸と地元ゼネコン施工の14階建て・52戸。さらに、200mほど離れた場所に中堅ゼネコンが施工する13階建て・39戸と地元ゼネコン施工の9階建て・24戸。合計4棟の工事が進んでいるのだ。おまけに、支局の隣のビルは解体工事中で、3軒隣りでは事務所ビルの建設工事も進んでいる

▼つい先日までは、解体工事の騒音で会議も落ち着いてできず、一時は振動で支局のエレベーターが停止した事もあった。支局の前の道は朝から夜まで、生コンのミキサー車や解体ガラを積んだ大型ダンプなどが出入りし、路上を占有した工事関係車両の横では、ガードマンが車両や歩行者を誘導している

▼平成20年のマンション発売戸数は前年比26・7%減となる9万8037戸。16年ぶりに10万戸を割り込んだ。着工数は、19年6月施行の改正建築基準法による建築確認厳格化の影響で、同年7月以降は前年同月比減が続いている。また、マンションの発売月契約率は、これまで70%台を維持していたが、平成19・20年は60%台に落ちた。こんなに建てて売れ残らないのか?…と、心配するのは当然だろう

▼地元ならではの事情を紹介しよう。それは「浦和ブランド」ともいえる教育熱による就学児童の集中だ。高砂小学校、埼玉大学付属小学校・中学校、岸中学校、浦和高校、浦和第一女子高校…を目指して、通学区内に住みたい親たちは後を絶たない。4棟で合計188戸のマンションはこれら家族で完売するかもしれない。(埼玉・HS)

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