コラム

2009/06/04

生き残り賭け技術力を(山梨・TH)


▼アメリカの金融危機に始まった世界的な不況の中で、自動車産業は苦境に立たされている。しかし、エコカーに関しては別問題だ。筆者が突然のハプニングで自動車を購入することになり、自動車販売店を訪れた。この不況の中、駐車場はいっぱい。店内も座る場所がないほど賑わっていた

▼係の営業マンに話を聞くと「ハイブリット車目的のお客様が大半。対応も忙しく、我が社が倒産しないのもハイブリット車のおかげかな…」と冗談ぽく話していた。納車も3カ月以上かかると言われたため、とりあえず購入は一時見送った

▼最近、環境対応車普及促進税制(エコカー減税)と、新車買い替え補助金制度に注目が集まっている。自動車取得税と自動車重量税を減免などの様々なメリットがある。税の軽減率は、自動車性能によって異なるが、100%、75%、50%の3段階に分かれるという

▼しかし筆者も同様だが、新車購入補助に対する消費者の認知度は高いものの、これを利用して自動車を購入しようとする人はまだ少ないのでは。景気動向の不安に加え、車検期間が残っているな―ど代替のタイミングが合わず、消費者はせっかくの優遇措置を活用し切れていないのでは

▼また、さかのぼって適用されるのは、平成21年4月10日までで、それ以前に廃車引取り、新車新規登録または新車新規検査届出が行われる車両については対象とならない―という問題がある。自動車販売業界が制度の詳細を消費者に分かりやすく説明し、需要を一段と刺激することが必要だ。逆境だからこそ、各社は生き残りを賭けた技術力の開発に力を注ぐ。建設業も違わない。(山梨・TH)

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