コラム

2009/06/22

テレビ・写真で見た景色(新潟・YY)


▼4月から放送されている「サザエさん」のオープニングアニメが地元新潟だと聞いて、日曜の夕方、さっそく家族で観た。「ここ知ってる」「行ったことがある」と盛り上がった。半年間放送され、7月からは夏編がスタートするそうだ

▼場面は上越の高田公園から始まり、佐渡島へ(直江津―小木航路を利用?)。そして新潟市内に移動(今度は両津―新潟航路だろうか)。その後中越地域を周り、最後は柏崎から一気に県北の瀬波温泉へ(あれ?)

▼京都に長く住む知人の話しを思い出した。京都を舞台にしたテレビドラマや映画を観ていると、出演者の会話が続いているのに、そのバックとなる風景が市内のあちこちを移動しいて、とても不愉快だと言う。製作者の意図を推察すれば、「京都らしい」風景を取り入れようとする余り、ツギハギになってしまったのだろう

▼しかし翻せば、歴史的建造物が多く残る京都において、視聴者が「京都らしい」と感じる場所は市内に点在しているが、当然日本のどこにでも見られるような開発が進んでいるということだ。146万人もの人口を抱える京都において、市民生活を支えるためには必要なことで、無論、他の地域よりも景観に対する厳しい条例の縛りもあるだろう

▼写真を頼りに有名な建造物を訪れ、ガッカリした事は多い。その建造物自体は素晴らしいのに、写真にはない部分に失望した事が。巨大なものや重要なものであればある程、建造物は周囲の景色も含めて作品と思える。人間の繁栄が続く限り、建造物は造られるだろうが、その際には調査、研究、検討を重ね、未来へも誇れるモノとして欲しい。(新潟・YY)

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