コラム

2009/07/13

歌に思う昭和の良さ(山梨・SA)


▼先日、しばらくぶりに仕事を早く引き上げて自宅へ戻ると、テレビから聞き覚えのある音楽が流れていた。それは、昭和の時代に数多くの名曲を残した三木たかし氏が作曲した音楽を特集していたもので、久しぶりに懐かしいメロディと再会でき、心が躍った

▼番組には、長年曲作りにおいて、曲名のタイトルが画面に出るたび、作詞作曲に名を連ねていた名コンビの荒木とよひさ氏が出演。番組内で荒木氏は、曲作りのエピソードとして、三木氏が作った曲に対して、荒木氏が歌をつける方法で歌づくりをしていたのだという。詩に対してメロディが付き歌ができるのだと筆者は勝手に思っていたので、この制作の流れに少し驚いた。歌が作られる過程では、実は想像もつかない裏舞台の中、時代背景を彩る名曲が次々と出たんだなと感じた

▼昨今、昭和の時代には多くの歌番組がお茶の間を楽しませていた。今では、紅白歌合戦ぐらいでしか、往年の大物歌手の歌声を聞けなくなってしまった感がある。今の時代もっと歌番組が増えてもいいのではないかと思うのは筆者だけだろうか

▼テレビもアナログ放送から地上デジタル放送に変わりつつあり、インターネットで映像も鑑賞できる時代だ。音楽においてなにかきっかけとなる番組構成をひそかに期待をしている

▼話は戻り、文の冒頭で、テレビから流れてきた名曲とは、テレサ・テンの「つぐない」。この曲は歌番組がこぞって競争していた今から25年も前の1984年に大ヒットした名曲。時代は変わっても、歌は変わらず感動を与え、生き続けていく。昭和という時代の良さを歌によって思い出した。(山梨・SA)

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