コラム

2009/07/27

太陽光発電に期待(山梨・TH)


▼7月に入り、ガソリンスタンドの店頭表示価格が日々変わることに気が付いた。少しずつではあるが変動している。価格が一時的に上下しても、我々の生活に大きな影響を与える。エネルギーの大部分を輸入に頼っている我が国にとっては切実な問題である

▼世界的な不況の中で「グリーン・ニューディール」という言葉を良く耳にするようになった。環境やエネルギー関連分野に投資する景気浮揚策だ。環境エネルギーにも種類があるが、実用化するには時間がかかる

▼風力は、立地条件が難しく設置場所を選ぶため、余り普及していない。水力もまだまだ難しい。一方、太陽光発電については、政府が一度廃止した補助金制度を今年復活させたことから、各自治体では取積極的に組んでいるようだ

▼山梨県は、日照時間が国内でも長いことから、特に力を入れている事業の一つ。県でも6月補正予算で太陽光発電が出来る施設を探すための調査費を計上、年内にも委託するもようだ。また各市町村でも、小中学校施設に太陽光発電パネルを設置するなど、具体的な動きが本格的に始まる

▼ところが、民間の戸建て住宅を扱う業者からの反応は今一歩らしい。「家庭用システムの設置費が高額」「説明文が分かりにくい」という声が多い。普及するには、「業者側や施主側も太陽光発電の利便性を理解し、デメリットの部分を的確に伝えることが出来れば可能性もある」と見ている。太陽光発電は、関連市場の拡大や、雇用、設置する業者などの期待が大きい。建設関連業者がどのような形でエコ事業に関われるか、それが経済不況を乗り切るキーワードになりそうだ。(山梨・TH)

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