コラム

2009/07/28

夢の公共施設に期待(茨城・KS)


▼ことしの国の補正予算に建設費117億円が盛り込まれたビッグプロジェクト「国立メディア芸術総合センター(仮称)」。アニメ、漫画などを展示・収蔵する施設で、「国営マンガ喫茶」などと揶揄(やゆ)され、批判の声も多い。はたしてその行く末はどうなるのか注目される

▼最近、東京都が生誕30周年を迎えるSFロボットアニメ『機動戦士ガンダム』とタイアップし、都市緑化をテーマとした「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」を展開。ものすごい吸引力を発揮し、かつての少年30代男性を中心に引き付けて止まない

▼また、ゼネコンの釣り好き万年ヒラ社員のコメディ劇『釣りバカ日誌』や同じく建設会社で働く荒削りな男のビジネス漫画『サラリーマン金太郎』、任侠一家に育った女性熱血教師の学園ドラマ『ごくせん』などなど、昨今の大ヒットテレビドラマ、映画は、どれも原作は漫画であったということは忘れてはならない

▼日本製アニメは「ジャパニメーション」と称され、今や日本が世界に誇れる一大産業。ヨーロッパ一流サッカー選手らの中には、サッカー少年の飛躍を描いた『キャプテン翼』を見て、感化されプロになった選手も少なくない。しかし、それが日本のアニメだということを知らない人もいるという

▼プロジェクト内容、規模は慎重に検討を重ねなければならないが、国内のみならず世界を魅了する立派な「長所」を隠すことはない。日本が生み出すアニメで、さらに世界中の人々を感動させることができたらなんと素晴らしいことか。センターが空想の公共施設とならないことを切に望んでいる。(茨城・KS)

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