コラム

2009/08/24

子供は最高の宝物(長野・SK)


▼先日従妹が3人目の出産をした。重さ3850グラムの男のジャンボベビー。それはご主人が待ちにまった待望の男児だった。鯉のぼりの時期は過ぎたにも係らず「鯉のぼりだ、鯉のぼりだ」と言いながら、あちこちへメールや電話する姿に、妻は「あんなに嬉しそうにはしゃぐ姿は初めて」と違う一面を見たという

▼彼の家系はまさに女系で、自分の母は4人姉妹の長女で跡を継ぎ、祖母も7人姉妹の長女で家業を継いだ。自分の兄弟の妹2人も女。おまけに猫もメス。妊娠4カ月ごろ妻に「医者に行ったら男か女か聞いてくれ」と頼む

▼「まだ小さいから分らないそうよ」健診帰りの妻は言う。それから健診のたびに「どうだった分ったか?」妻は「後ろ向きで分らないそうよ」。最終的に医者は「私は良くはずれるから、言わないことにしている」だって。彼はがくぜんと下を向いて「絶対また、女だからガッカリさせないために医者は言わないんだ。いや、でも、あの腹は男だよな」とひとりごちていた

▼しかし、男児誕生とともに彼は夢と期待で、人生感が一転したようだ。名前は「望」と感情そのまま。家族は「ネー、もっと冷静に考えましょ」と浮かれる彼をなだめ聞かす。名前の付け方は、その時の流行やその時の環境、想いなどがある

▼知人の子は、病院へ向かう途中、夜の星がきらきらと美しかったので名は「きらら」。2番目は愛車サニーから「魔法使いサリー」の曲が流れていたことから「さり」と名づけた。従妹は「男の子が生まれるまで4人まで生むつもりだった」と。「従妹よ、少子化の時代に、りっぱに社会貢献しているよ」とエールを送った。(長野・SK)

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