コラム

2009/08/26

総選挙と冷夏の相関(群馬・AN)


▼今年の夏はいわゆる「冷夏」。筆者は今年1度もクーラーを付けながら就寝したことはなく、今後もそれを継続できるかどうか楽しみにしている。過ごしやすい夏の夜の一方、日照時間の短さから収穫不足による野菜の価格高騰が始まっている

▼冷夏の中、国民の大きな関心事が今月30日に行われる衆院選。参議院で過半数を得ている野党。その中心である民主党が衆議院でも過半数を取れるかに注目が集まっている。同党の鳩山由紀夫代表は「政権交代」といったフレーズで各地の街頭演説に汗を流す。一方、景気回復・責任力をモットーに自由民主党の麻生太郎総裁も過半数維持に向け、今月12日には群馬県で街頭演説を行った

▼民主党のマニフェストには、道路特定財源の暫定税率廃止や高速道路無料化といった大胆な政策が多い。自由民主党のマニフェストは、景気回復最優先といった政権与党としての立場から構成されている。マスコミ各社は各党のマニフェストを比較するなどし、真夏の選挙戦を盛り上げている

▼民間調査会社による7月の企業倒産速報を見ると大型補正予算が編成されたものの、建設業はまだまだ厳しい状況のようだ。群馬県における建設業の倒産数は前月より減ってはいるものの、大型倒産が多く、負債総額は前月比208・6%と大幅な増加となっている

▼熱い選挙戦の中、国民はどのようなジャッジを下すのか―。今、未曾有の冷夏が野菜の収穫に多大な悪影響を及ぼしている。冷夏は過ごしやすい反面、別の影響も与える。建設業に対しても別の影響が出なければ良いのだが、それは30日の結果を待つしかなさそうだ。(群馬・AN)

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