コラム

2009/09/30

大いなる食欲の季節(群馬・AN)


▼鳩山政権が誕生し、今後の政策展開に注目が集まっている。民主党のマニフェストには八ッ場ダム建設中止といった項目が掲げられており、賛否両論が飛び交っている。とりわけ、群馬県は八ッ場ダムの建設地。地元はもちろん、大澤正明知事も中央の動向を注視している

▼これから秋を迎える。秋と言えば、多くの代名詞的な文言が浮かぶ。「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「行楽の秋」など。これらのうち、筆者の脳裏に浮かぶのは「食欲の秋」だ。サンマやマツタケ、栗、柿など美味しい食べ物が多く、ついつい食べる量が増えてしまう

▼食べる量が増えると、気になってくるのが体重の増加。そこで注目されるのがダイエット。さまざまなダイエットの情報が溢れ、テレビでも成功した例を取り上げるなどし、視聴者の関心を大いに集める。最近では、カロリー制限を目的とした食品がスーパーなどを席巻。日清カップヌードルにもカロリーオフを基本とする「ライト」なる商品が追加された

▼関東経済産業局がまとめた6月を中心とした関東地域の経済動向を見ると、公共工事動向は前年同期を上回ったとしているが、東日本建設業保証群馬支店が保証取扱高から見た8月の県内公共工事動向は、前年同期と比べ4・3%減としている。建設業界の景気向上はまだまだのようだ

▼民主党のマニフェストでは公共事業費1・3兆円削減など、建設業には逆風となる見通し。しかし、食欲の秋ならずとも業界は、これまでの公共事業費減から空腹がピークに達しようとしている。餓死する前に何らかの手を打たなければならないのは当然のことだが。(群馬・AN)

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