コラム

2009/09/15

不快を与えないエコ(茨城・KM)


▼減税や補助金が呼び水となり人気が高まっているハイブリッド車(HV)を中心としたエコカー。一部車種では、補助金対象の今年度内納品ができないなど販売数も増えている。しかし、このエコカーに「音」の問題が浮上している。低速走行時に電気モーターを使用するため音が無く、歩行者が気付きにくいことで事故につながる危険性がある

▼HVの静音性による「ヒヤリ・ハット」事例は、ここ3〜4年で60件以上寄せられており、各メーカーは対応を開始。国土交通省の静音性対策委員会は先月に体験会を実施し、エコカーにメロディー音や疑似エンジン音を付けることで、視覚障害者らが接近に気付くかどうかを試した

▼「エコと音」と言えば、7月末に発売されたのが『eco Hime(エコヒメ)』。これはトイレでの排尿時に気になる音を流水音で消す携帯型擬音機。キャラクターの企画開発・製造・販売などを行う?ラナ(本社・大阪府大阪市)が開発した

▼女性は音を消すための使用も含めると、1回のトイレ使用時に2〜3回水を流すため、1人あたり1日平均約140〜210?の水を流している。この商品は、水の無駄遣いを気にせず音を消せるほか、1カ月あたり約2〜4?の節水効果が見込める

▼?アイシェアにの調査によると、トイレで擬音装置を利用するのは「マナーとして」が62・4%でトップ。他人に不快な思いをさせたくないという気持ちが強いのだろう。路上で突然鳴らされるクラクション音や、車から漏れてる大音量の音楽は不快だ。安全上エコカーに音は必要なのだろうが、できれば歩行者などに不快感を与えない音を望みたい。(茨城・KM)

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