コラム

2009/10/02

継続lこそは力なり(茨城・HS)


▼プロ野球中日ドラゴンズの山本昌投手が、リーグ新記録となる22年連続勝利を今季初勝利で飾った。今季で26シーズン目、44歳となった今でもプロのマウンドに立ち続けている。ただ息が長いだけでなく、通算200勝のほか最多勝3回、沢村賞1回を獲得し、ノーヒットノーランも達成している

▼そんな大投手が200勝目を挙げたのはつい昨年のこと。42歳11カ月での達成は史上最年長記録。これだけ長く活躍しているのは、徹底した自己管理と丹念な体づくりで大けがをしないから。「継続は力なり」を実践し、コツコツと努力を積み重ねた結果が大記録につながった

▼先の衆院選で民主党は308議席を獲得。自民党は第一党から陥落した。長らく続いていた自民党中心の政権が終わり、鳩山新内閣の時代が始まった今、新政権への国民の期待は日を追うごとに増している

▼今回の政権交代で、本格的な2大政党制時代が到来したと言う人がいる。しかし、英国や米国では歴史があるものの、日本で定着するかどうかは未知数だ。民主党には年金未納や偽メール、最近では新人当選者の履歴問題や自己破産など脇の甘いところが多分にあり、今後もどんな爆弾が出てくるか分からない。自民党の大敗は、ある種の一時的な懲罰だと見る向きもある

▼2大政党制が定着するには、民主党に政権担当能力があることを証明し、自民党とは違うことができるという結果を出し続けることが必要だ。それができなければ、16年前の繰り返しになる可能性もありうる。「継続は力なり」。山本昌投手のような息の長いものになるかどうか、今後の政局から目が離せない。(茨城・HS)

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