コラム

2009/10/05

山梨の銀河鉄道(山梨・TH)


▼帰宅途中に公園へ立ち寄る。仕事で上がったテンションを一度リセットする。その場所は山梨県韮崎市にある「銀河鉄道展望公園」。茅ヶ岳の麓から眺める夜のJR中央線(電車)は銀河鉄道のようで美しい

▼銀河鉄道といってまず連想するのは、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」だ。しかし筆者にとっては松本零士のSF漫画「銀河鉄道999」である。その漫画は1980年代初めブームを巻き起こした

▼あらすじは、宇宙の裕福な人々は「機械の身体」に魂を移し替えて機械化人となるが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることが出来ないばかりか、迫害されていた。そんな中、無料で機械の身体をくれるという星を目指し、主人公の星野鉄郎と謎の美女メーテルが銀河超特急999号で旅をする。幼い頃はメーテルの美しさに夢中になったものだ

▼筆者の中でだが、山梨の銀河鉄道と言えば、リニアモーターカーである。JR東海の松本社長は定例会見で、平成37年の開業を目指す考えを示した。またリニア中央新幹線の着工時期について「環境アセスや工事期日を考えると、着工は早い方がいい」と述べている。同社は国交省が民主党長野県連に着工想定時期の平成27年度より、早い時期に着工したい考えを強調している

▼山梨県では各地域で、駅誘致活動が盛んだ。まぶたを閉じれば、闇夜に通過する姿が県民にも浮かんでいるのだろうか。仮に南アルプスルートに決まり、駅が設置されれば、県内における経済効果は計り知れない。銀河鉄道は難しいがリニア整備は現実味が出てきた。民主党政権の方針で危惧されるが、開業を大いに期待したい。(山梨・TH)

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