コラム

2009/12/29

大騒動・事業仕分けで〆(茨城・KS)


▼古代メキシコのマヤ文明より伝わる、地球滅亡の日を描いたSF映画「2012」。太陽、地球、月、幾多の星が一直線に並ぶ天文学的に希有な現象がこの年に起こり、それが地球の核と反応して未曾有の大災害が引き起こされるというもの

▼大地震で地は裂け、大噴火でマグマが飛び出し、果ては大津波が全てを飲み込んで流し去る。科学的な根拠はなく、信憑性は低いとされているが、圧倒的なコンピューターグラフィックが織り成す大迫力にただ驚愕するのみだった。その天変地異はまさに?神の審判?だ

▼?審判?といえば、各方面で大きく物議を醸した行政刷新会議の事業仕分け。数々の聖域にメスを入れた、民主党だからこそなせる業だろう。しかしそのあまりにも大胆な割り振りに、果たしてこれから社会がどうなってしまうのかという不安を拭い去れない

▼科学技術分野では、スーパーコンピューター開発事業や官民共同でのロケット開発事業などが削減、凍結され、世界に名立たるノーベル賞受賞者らは「科学技術は短期的な費用対効果で評価できない」などと怒りの声を上げた。また、スポーツ分野でもオリンピック選手強化事業が縮減され、メダリストらが猛抗議の姿勢

▼そして建設業界では、中小建設企業の観光や福祉、農業など異分野への進出を支援する、建設業新分野展開支援事業が「効果が見込めない」と予算見送りになった。先の前原国土交通大臣のインタビューでは、転業、転職を支援するとの姿勢を示したはずであったが。今年の小欄はこれで最終となった。いろいろあったが、来年こそは良い年でありますように。(茨城・KS)

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