コラム

2009/12/03

人気メニュー新国会丼(東京・JI)


▼国会議事堂や議員会館、首相官邸、民主党本部、自民党本部などがずらりと居並ぶ永田町。その民主党本部が入居するビルの前に、広大な敷地と大規模施設2棟を保有する国立国会図書館がある。ここの食堂は決して広くはないのだが、昼時でもあまり混雑していない

▼食堂の定番メニューは何と言っても『国会丼』だ。客を見ていると、実に多くの人が注文している。国会丼は牛丼とカレーライスが半分ずつ盛られたもので、さらに温泉卵が乗っている。牛は与党を、カレーは野党を表しているらしい。量が多くダイエット中の人には薦められないが味は良い

▼その国会図書館食堂で新たな定番になりそうなメニューが『新国会丼』だ。こちらは親子丼の上にトンカツが乗っている。やはりボリュームがあり、国会丼以上にカロリーもありそうだ。世襲政治(親子)に勝っ(カツ)た7月の衆議院議員選挙を表したものだという

▼大手の外食チェーン店が出す商品も面白いものが多い。100円ハンバーガーを代表とする低価格商品は、不景気でも客が購入しやすいものだ。大食いタレントを呼び寄せるかのような「メガ」を冠したメニューは、ハンバーガーだけでなく牛丼でも売り出されていた。低価格や超大盛りは、どちらも今という時代を象徴しているのかもしれない

▼国立国会図書館食堂の政情を表したメニューでは、今後どのようなものが出てくるか楽しみだ。次は「ムダ排除丼」だろうか、それとも「地方分権丼」だろうか。あるいは来年の参議院選挙結果を踏まえて出してくるのだろうか。ネーミングや料理内容にも密かに期待している。(東京・JI)

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